経済ニュースでときどき見かける言葉があります。
「のれん減損」
「のれんが膨らむ」
「のれん償却」
のれん?
ラーメン屋の入り口にかかっている、あの暖簾のことではないらしい。
でも正直、よくわからない。
今日は少しだけ、寄り道してみます。
企業がほかの会社を買収するとき、
その会社の「資産の合計」よりも高い値段を払うことがあります。
なぜか。
ブランドの力。
長年築いた顧客との信頼。
技術や人材。
目には見えないけれど、将来お金を生み出してくれそうな価値があるからです。
この「目に見えない期待の分」が、会計上では“のれん”と呼ばれます。
言いかえれば、
のれんとは「未来への自信の金額」。
だからこそ、ニュースになるのです。
業績が順調なうちは問題になりません。
けれど、思ったほど利益が出なかったとき、
その期待がしぼむと、「減損」という形で一気に損失になることがあります。
すると突然、巨額赤字の見出しが出る。
そこで初めて「のれんって何?」と気づくわけです。
この言葉を知っているだけで、
企業の決算ニュースの見え方が少し変わります。
利益は本業の力なのか。
買収の効果なのか。
それとも将来への期待なのか。
難しそうに見える経済ニュースも、
ひとつ言葉を知るだけで、少しだけ近くなる。
のれんは、企業の「挑戦の証」でもあり、
未来への「見込み違い」のリスクでもあります。
数字の裏にある期待。
そこに目を向けると、ニュースは少し面白くなるかもしれません。
