ChatGPTで勉強すると、かえって身につかない?——8週間の研究と、私が感じたAIとの付き合い方

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最近、AIがすごいとか、AIを使わないと乗り遅れる話を よく聞きますよね。
でも、AIはどうやって使うの?とかAIは何に使ったら良いの?なんて人も多いと思います。
最近のAIブームはいきなり現れてさっぱりわからない人が大半だと思います。
そんな時にITmediaでAIとGoogleでどちらが学習効果が高かったかのニュースを見ました。
私はAIを使わないと時代に取り残されてしまうと感じ、日々AIの活用を勉強しています。
しかし出てきた答えは、AIよりもGoogleで検索した方が学習効果が高かったそうです。
なぜなのと思い詳しく調べてみました。

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80人が8週間、ChatGPTとGoogleで勉強してみた

面白い研究を見つけました。
アメリカのジョージア工科大学などの研究チームが、こんな実験をしたそうです。

参加者を2つのグループに分けて、8週間、同じテーマで勉強してもらう。
片方のグループは「ChatGPT」を使って調べる。
もう片方は、昔ながらの「Google検索」で調べる。

さて、どちらのほうが知識が身についたと思いますか。
今やChatGPTは、聞けば何でも、しかもわかりやすく答えてくれます。
「そりゃあ、ChatGPTのほうが効率よく学べるでしょう」——私は、そう思いました。

ところが、結果は逆だったんです。

意外な結果——ChatGPT組の方が、身につかなかった

実験の結果、Google検索で調べたグループのほうが、学習の成果が高かった。
ChatGPTを使ったグループは、知識の定着も、学んだことを応用する力も、振るわなかったというのです。

便利なはずのAIを使ったほうが、かえって身につかない。
なんだか、ちょっと引っかかる結果です。
でも、その理由を知ると、思わず「なるほど」と膝を打ちました。

AIは「あなた仕様の答え」をくれる——でも、それが落とし穴

ChatGPTのすごいところは、こちらの質問に合わせて、答えをぴったり仕立ててくれることです。
要点だけを、わかりやすく、簡潔に。
まるで専属の家庭教師のように、自分専用の答えを返してくれます。

これは本当に便利です。
でも、調べ物という点で見ると、ここに落とし穴がありました。

ひとつは、AIが返すのは「要約され、自分向けに加工された答え」だということ。
情報の細かいニュアンスや、こぼれ落ちた部分は、最初から見えません。
もうひとつは、その答えが「どのサイトの、どれだけ信頼できる情報なのか」を、自分で確かめにくいこと。
出てきた答えを、つい鵜呑みにしてしまう。
ラクに正解にたどり着けるぶん、自分の頭を通す回数が減ってしまうんですね。

Googleの「探しまくる手間」が、視野を広げていた

一方のGoogle検索は、正直、面倒です。
キーワードを入れて、出てきたサイトを次々に開いて、見比べる。
「あれ、こっちのサイトと言っていることが違うぞ」なんてことも、しょっちゅうです。

でも、研究はこの「面倒くささ」にこそ価値があると指摘していました。
いくつものサイトを探しまわるうちに、思いがけず違う視点に出会う。
ひとつの答えだけでなく、「こういう考え方もあるのか」と視野が広がる。
自分で情報を選び、比べ、判断する。
この一連の手間が、まるごと「学び」になっていたというわけです。

答えより、「答えまでの道のり」が大切だった

この研究を読んで、私が一番感じたのはここです。

AIは便利です。
自分に合った内容を、簡潔に、わかりやすく教えてくれます。
それは間違いありません。

でも、こと調べ物に関しては——
安直に答えにたどり着くことよりも、答えまでの道のりのほうが、実は大切なのかもしれません。
迷ったり、寄り道したり、見比べたりする。
その回り道の中でこそ、知識は自分のものになっていく。
ゴールだけ手渡されても、案外、身には残らないんですね。

それでもAIはダメなのか。いいえ、違います

では、AIはダメなのか。
いいえ、違います。

大事なのは、使い方です。
AIに「答えを求める」のではなく、AIと「一緒に考える」。
これが、これからのAIとの付き合い方なのかなと、私は思っています。

知りたいことの答えをもらったら、そこで止まらない。
「それはなぜ?」とさらに深掘りする。
「ここがよくわからないから、もっと詳しく」とお願いする。
そうやって対話を重ねていくと、最初に知りたかったことを、もっと深く知ることができる。

答えをもらう道具ではなく、一緒に考える相棒として使う。
AIに考えさせるのではなく、AIと一緒に考える。
そうすれば、便利さと学びは、ちゃんと両立できるはずです。

私は、この研究を通して、そんなふうに感じました。

この記事を書いた人

時事・経済・社会問題を「身近な視点」から読み解くライター。日常のちょっとした引っかかりを起点に、政治・経済・テクノロジーの動きを平易な言葉で伝えることをテーマにしている。よりみち世相録では、3分で読めるニュース解説を毎週更新中。

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