倒産しそうなゆうちょを調べたら超優良株だった——配当金がいくらになるか計算してみた

「ゆうちょ銀行の貯金が減り続けている」という前回の記事の続きです。

「倒産するの?」と心配になって調べてみたら、むしろ”超”がつく優良企業だった——というのが前回の結論でした。

その調べものの途中で、ふと気になったんです。「そんなに儲かっているなら、株を持っていたら、もうけの分け前(配当)がもらえるんじゃないか?」と。

私は投資はほとんど初心者です。でも調べてみると、「株を売り買いして儲ける」のとは別に、「株を持ち続けて、配当をもらいながらコツコツ育てる」という世界があることを知りました。今日はその話です。

この記事でわかること
  • ゆうちょ銀行の配当は1株あたり93円で、年々増配中
  • 預金残高は減っているのに、経常利益は過去最高を更新中
  • 単元未満株なら数百円から株主になれる
目次

そもそも「配当金」って何?

配当金って何?疑問を持つ女性のイラスト

配当金とは、会社が稼いだ利益の一部を、株を持っている人(株主)に分けてくれるお金です。

銀行に預けてもらえる「利息」に似ていますが、桁が違います。今どきの普通預金の利息は0.1%くらい。でも株の配当は、会社によっては年2〜3%。たとえば100万円分の株を持っていれば、年に2〜3万円ほどが配当として入ってくる計算です。

「持っているだけでお金がもらえる」——これが配当の魅力です。(もちろん、預金と違って株は値段が上下します。その注意点は最後にお話しします。)

ゆうちょ銀行の配当、実際いくらもらえる?

配当金額の階段状比較イラスト

では、ゆうちょ銀行(証券コード7182)の株を持つと、配当はいくらもらえるのでしょう。

2026年の予想で、1株あたり93円です。しかも、以前の74円から93円へと、年々増やしている最中(これを「増配」といいます)。

株数ごとに計算すると、こうなります。

持っている株数年間の配当(目安)
1株93円
10株930円
50株4,650円
100株9,300円

「1株だと93円だけ?」と思うかもしれません。でも、ここがポイントなんです。次の章で「1株から買える方法」をお話しします。

預金は減っているのに、なぜ利益は過去最高なのか

預金が減っても利益は最高というギャップを表す図解

前回で、「ゆうちょの預金は減り続けている」という話を書きました。預金者の目線では、ちょっと心配になる数字でした。

ところが、株主の目線で見ると、景色がガラッと変わります。

ゆうちょ銀行の2026年3月期は、経常利益が約30%増、純利益も約27%増で、2期連続の最高益。来期もさらに増える予想です。預金が減っているのに、利益は過去最高——この逆転が、いちばん面白いところでした。(理由は前回書いた通り、お金の流れが変わっただけで、経営はむしろ好調なんです。)

では、同じ銀行業界のメガバンクと比べるとどうでしょう。1株あたりの配当金額で並べてみます。

銘柄1株あたりの配当
ゆうちょ銀行93円(増配中)
三菱UFJ74円
三井住友FG157円
みずほFG150円(6期連続増配)

こうして見ると、ゆうちょは決して見劣りしません。しかも「累進配当」といって、毎年配当を減らさず、増やしていく方針を掲げています。

ひとつ補足を。今は日経平均が7万円を超える株高で、銀行株も値上がりしています(これは前回のPost 780で書いた話ですね)。株価が上がると、「配当利回り」(配当÷株価)は下がります。今はどの銀行も2%前後に落ち着いています。

でも、ここで大事なのは——株価は上下しても、もらえる配当金額は増配方針で守られている、ということ。株価の波に一喜一憂するより、配当を受け取りながら長く持つ。そういう見方ができると、銀行株の景色が変わってきます。

単元未満株なら、数百円から試せる

少額から育てる投資のイメージイラスト

ところで、「株は100株単位で買うもの」と思っていませんか?私もそう思っていました。100株だと、ゆうちょ株でも十数万円。初心者にはちょっと大きな買い物です。

でも今は、「単元未満株」といって、1株から買える仕組みがあります。ゆうちょなら、1株1,500円前後(時期によります)。ランチ1回分くらいですね。

これなら、「試しに1株だけ買ってみる」ができます。値上がりで大きく儲けようというより、株式市場の感覚を知るための、いわば授業料のようなものです。

そして、1株でも株主は株主。配当ももらえます。持ち続けていれば、増配のたびに受け取る配当も少しずつ増えていく。「売り買いで儲ける」のではなく、「持ち続けて育てる」感覚です。

証券口座はどこで開く?

単元未満株を買うには、証券口座が必要です。ネット証券なら、スマホで口座を開けて、1株からの取引にも対応しています。

楽天証券は単元未満株(「かぶミニ」と呼びます)を扱っていて、初心者にも使いやすい証券会社です。口座開設は無料です。

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前回の記事でネット銀行(楽天銀行など)を試した流れで、証券口座も一緒に持っておくと、お金の置き場所の選択肢が広がります。

注意点・まとめ

最後に、大事な注意点を正直にお伝えします。

  • 株価は上下します。今は株高なので、高値づかみに注意。一度に大きく買わず、単元未満株で少額から。
  • 銀行株は値動きが大きめです。今が高くても、相場が落ち着けば下がることもあります。将来の株価は誰にも予測できません。
  • 値上がりで儲けようとするより、「配当をもらいながら、市場の感覚を知り、コツコツ育てる」気持ちで。
  • 投資は必ず余裕資金で、自己判断で

私自身、調べてみて「ゆうちょ=ちょっと心配な銀行」というイメージが、「コツコツ稼ぐ優良企業」に変わりました。倒産を心配して調べ始めたのに、気づけば「1株だけ持ってみようかな」と思っている自分がいました。

配当をもらいながら、株を育てる。そんな小さな一歩から、お金との付き合い方が少し変わるかもしれません。

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この記事を書いた人

暮らしやお金に関わるニュースの「気になる」を調べて自分の言葉でお届けします。ニュースをそのまま並べるのではなく、実際に体験したことや、深掘りして分かったことを大事にしています。たまに寄り道して世間話も。

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