原油は下がったのにガソリンは高い?価格が遅れて動く理由

ニュースを見ると、原油価格が下がったという報道を見かけます。
それなのに、ガソリンスタンドの価格はなかなか下がらない。
「原油が下がったならガソリンも安くなるのでは?」と思う人も多いはずです。

しかし、原油価格とガソリン価格は同じタイミングでは動きません。

そこには、私たちがあまり知らない「時間差」があります。

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原油はすぐガソリンになるわけではない

原油はそのまま車に入れることはできません。
まずは製油所で精製され、ガソリン・軽油・灯油などに分けられます。

その後、

  1. 原油を輸入
  2. 製油所で精製
  3. タンクに貯蔵
  4. タンクローリーで配送
  5. ガソリンスタンドで販売

という流れを経て、私たちの元に届きます。
この工程には数週間〜1か月ほどの時間差があります。

つまり、今日のガソリン価格は「少し前の原油価格」で決まっているのです。

為替(円安)の影響も大きい

もう一つ大きな要因があります。
それは為替(円安)です。
日本は原油のほとんどを輸入に頼っています。
そのため、原油価格が下がっても
円安になると輸入価格は上がる
ということが起きます。

例えば

  • 原油価格 ↓
  • 円安 ↑

この組み合わせになると、
結果的に日本の輸入価格はあまり下がらないことがあります。

ガソリン価格の半分は税金

実はガソリン価格には、
多くの税金が含まれています。

主なものは

  • ガソリン税
  • 石油石炭税
  • 消費税

などです。

ガソリン1リットルの価格の中で、
税金は約40%〜50%を占めると言われています。
つまり、原油価格が下がっても
税金部分は変わらないため、劇的には安くならないのです。

政府が気にしているのは「価格」より「供給」

最近は中東情勢の緊張などもあり、
日本政府は備蓄石油の放出などの対策を検討しています。
これはガソリン価格を下げるというより、
燃料が不足しないようにする
という意味合いが強い政策です。
もし原油が入ってこなくなれば、
価格以前にガソリンが手に入らない可能性もあるからです。

ガソリン価格は「ゆっくり動く」

まとめると、ガソリン価格がすぐ下がらない理由は

  • 原油からガソリンになるまでの時間差
  • 為替(円安)の影響
  • 税金の割合が大きい

といった複数の要因があります。

ニュースで「原油が下がった」と聞いても、
それがガソリン価格に反映されるには
少し時間がかかるのが現実です。

ひとこと

ガソリン価格は、
遠い中東のニュースや為替の動きによって大きく変わります。
普段はあまり意識しませんが、
私たちの暮らしは世界の出来事とつながっているのだと感じます。
ニュースを少しだけ「寄り道」して見ると、
そんなつながりも見えてくるのかもしれません。

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