いよいよ明日から——4月、家計に何が起きるのか

2026年3月31日。カレンダーをめくる前に、少し立ち止まってみたい。

明日から4月。新しい年度が始まるたびに、制度が変わり、価格が変わり、生活の輪郭が少しずつ塗り替えられていく。今年もその季節がやってきた。ただ、今回の「変わること」は、少し重みが違う気がしている。

目次

電気・ガス、補助が終わる

まず光熱費の話から始めよう。

今年1月から3月まで、政府は電気・ガス料金への補助を行ってきた。電気は1kWhあたり最大4.5円、ガスは1㎥あたり最大18円の補助だ。標準的な家庭で3か月合計7,000円ほどの恩恵があったとされる。それが、3月使用分をもって終了する。

4月以降の補助は、今のところ未定だ。

つまり明日から、光熱費は「補助なし」の状態に戻る。電気代で月700〜1,500円、ガス代で月300〜500円の値上がりが見込まれ、年間では合わせて約12,000〜24,000円の負担増になるという試算もある。暖房が落ち着く春とはいえ、財布にじわりと効いてくる変化だ。

食品、3,593品目が値上がりする

光熱費と時を同じくして、食品の価格改定が一斉に動く。

4月の値上げは食品だけで3,593品目。調味料が1,603品目、加工食品が947品目、酒類・飲料が882品目。マヨネーズは6〜10%、食用油は7〜11%、清涼飲料は最大33%の値上げという数字も出ている。

スーパーの棚の前で、「あれ、また上がってる?」と感じる場面が、これから増えていきそうだ。

国民年金も、410円上がる

見落とされがちだが、国民年金保険料も4月から変わる。

2025年度の月額17,510円から、2026年度は17,920円へ——410円の引き上げだ。自営業者や脱サラ後の人間には、こちらも地味に効く話である。

合計すると、どれくらいになるか

第一生命経済研究所の試算によれば、4人家族の年間負担増は約8.9万円、月換算で約7,400円になるという。ひとり世帯でもその相応の額が圧し掛かってくる。

値上げの波が来るたびに「もう慣れた」という声を聞く。けれど、慣れることと、受け入れることは少し違う。何が変わって、自分の生活にどう響くのかを把握しておくことは、慌てないための最低限の準備だと思う。

それでも、春は来る

重い話ばかり並べてしまったが、4月はやはり春だ。

制度は変わり、価格は上がっても、桜は咲く。朝の空気は変わり始め、街の人の表情が少し軽くなる季節でもある。家計の不安を抱えながらも、なんとかやっていく——そのたくましさが、この国の生活者の日常だと思っている。

明日からまた、よりみちしながら歩いていきましょう。


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