結論
日銀は今回の金融政策決定会合で政策金利を据え置きましたが、追加利上げの可能性は残しました。
中東情勢による原油高不安がある中でも利上げの話が消えないのは、日銀がそれを一時的な要因と見つつ、賃金と物価の上昇基調を重視しているからです。
つまり日本は、いよいよ「金利のある世界」に戻ってきたのだと思います。
要点3つ
要点1:原油高の不安があっても、日銀は利上げ姿勢を崩していない
今回の日銀会合では、政策金利は据え置きとなりました。
ただし、それで「利上げ終了」という空気にはなっていません。むしろ、景気や物価の見通しが実現すれば、今後も利上げを続ける姿勢がにじみました。
中東情勢が不安定になり、原油価格の先行きが読みにくい中でも、日銀は金融政策の方向を大きく変えていません。
原油高は警戒しつつも、それだけで判断を止めるほどではないと見ているように感じます。

要点2:「今回は据え置き」でも安心とは言い切れない
今回の会合では、委員の中に追加利上げを主張した意見もありました。
このことからも、日銀内部ではすでに次の一手を意識していることがわかります。
結果だけ見ると据え置きですが、中身を見ると、
「次の利上げがあっても不思議ではない」
という空気を確認した会合だったとも言えそうです。
つまり、いまはまだ大きく動かなかっただけで、金利上昇の流れそのものが止まったわけではありません。
要点3:変動金利の住宅ローンにはじわじわ効いてくる
金利の話が気になるのは、やはり住宅ローンや借り入れがある人だと思います。
特に変動金利で借りている人にとって、政策金利の上昇は他人事ではありません。
もちろん、すぐに毎月返済額が大きく変わるわけではありません。
ですが、低金利が当たり前だった時代とは違い、これからは
「借りたあとに、どこまで金利上昇に耐えられるか」
も考えなければいけない時代になってきました。
借入額が大きいほど、わずかな金利差でも負担は重くなります。
だからこそ、「金利のある世界」という言葉は、ニュースの話ではなく、家計の話でもあるのだと思います。

ひとこと
原油高は外から来る不安ですが、金利の話は日本の内側が変わってきた証拠です。
原油問題があってもなお利上げが話題になるところに、超低金利が当たり前だった時代の終わりを感じます。
今回の日銀会合は、日本が本当に金利のある世界へ戻り始めたことを静かに示した発表だったのかもしれません。
